英語多読したり投資したりFIRE目指したり

30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

私がFXに手を出さない理由

 

FX組は死屍累々

 昨日の朝方、ドル円がフラッシュクラッシュを起こしてとんでもないことになりました。三が日の早朝からFX組はオハギャー状態だったようで、ツイッターでも阿鼻叫喚の投稿がたくさんなされていました(^^;


 FXはレバレッジ(傾斜)をかけて取引ができるため、現物と違って少ない元手で大きな利益を出すことのできる一方、予想と逆に相場が振れた場合には追証(強制的に決済され、損が確定してしまう)が発生することもままあります。さらに今回のように瞬間的に数円もの変動が起きた場合、ストップも機能せずに予定以上の大損害を被ることだってあるのです。しかも現物なら資産が0円になるだけで済みますが、FXの場合は最悪マイナスになることも・・・。

 私も20代の頃はFXで大きく利益を出したことがありますし、逆に大きな損失を被ったこともあります。今から10年ほど前にあった「ショートしてれば猿でも儲かる楽勝相場」と呼ばれた時期のことで、確かに直線的な下落相場だったため今から振り返るとボーナスステージと言えなくもないのですが、実際には日銀が不定期に「日銀砲」を発射して突然数円単位の火柱が吹き上がることがあり、ロング勢はゆっくり殺されショート勢も気を抜くと即死するデスゲームだったんですよね(^^; まあそれでも上手い人は戻り売りを狙ってきっちりと爆益を得ていたはずです。

 北朝鮮が日本方向にミサイルを発射したり他ならぬ日本で地震が発生したりしているのになぜか円が買われるという意味不明な状況だったので、確かにショートしていれば猿でも儲かる相場だったのは嘘じゃありません。日本で危機が起きてるのに日本円を安全資産だと考える人が世界中に居るなんてどんな思考停止なんだよ!って呆れましたけどね・・・。あの頃の円高は異常だったと思うよ。

 

FXは難しい。コツコツドカンを避けられるか?

 前置きが長くなりましたが、私はもうFXはやりません。レバレッジを全否定するつもりもないですし、為替を投資対象に選ぶことを否定するつもりもないのですが、レバレッジと為替がが合わさったものに手を出すのは危険すぎるという考えに至ったためです。

 まずレバレッジについてですが、これは少ない種銭を短期で増やす際には有効な手段でしょう。また「ここしかない!」というタイミングでポイント的に利用するのは合理的だとさえ思います。例えば昨日のフラクラで言えば、104円台まで円高が進んだ直後。今回は数分間で5円近くいきなり円高が進んだわけですが、こういうぶっ壊れた動きをした場合、チャートは必ずいったん値動きを戻す方向に動きます。実際104円まで進んだ円高は直後に107円まで戻していますので、104円を見てレバレッジをマックスまでかけてロングし、数十分後に利益を確定した人は相当儲かったでしょう。数年に1度あるかないかのチャンスですが、ツイッターを見ている限り狙い通り爆益を出せた人は割と多かったようです。まさに大チャンス、一攫千金。
 ただ決まり文句になってしまいますが、投機に絶対はありません。大けがする可能性だって当然あるわけで、大切な夫婦の共有資産を扱う以上私はそういうレバレッジをかけたスキャルトレードに今更手を出そうとは思いません。

 また、為替についてですが、これは株式や金などのチャートと比べてより政治的な思惑で左右されるように見えるのが気に食いません。超円高の頃にはやれ北朝鮮がミサイルを撃ったから円を買えだの、日本で地震が起きたけど今はリスクオフだから円を買えだの、理由をこじつけてでも円高を進める動きがあったくせに、アベノミクスが始まるや否や今度は何が起きても円安方向にチャートは進むわけです。テクニカルも何もあったもんじゃない。政治が経済を動かすことなんてあって良いのか? 経済はもっと自由なんじゃないのか? ・・・って、こんなこと書いたら詳しい人に怒られそうですが、要するに私ごときには為替は難しすぎて、今後どちらに進むのかも全然わからないってことです。予想すら立てられない。お手上げです。

 だから為替にレバレッジをかけるなんてもはや正気の沙汰ではないわけです。わからないものには手を出さない。簡単なことです。あとFXの怖いところは、勝率がどれほど高いかなんて何の自慢にもならないこと。9勝1敗でも退場することなんてザラにある世界です。いわゆるコツコツドカンというやつでね。人間という奴は勝っている時は小幅でも良いから利確したくなり逆に負けている時はわずかな損失でも受け入れがたいのです。今は負けているけどいつか戻すだろうとナンピンを繰り返した挙句、耐えきれなくなってロスカットを食らい全資産を吹っ飛ばしてしまう。9勝もすると自分の実力が凄いんだと勘違いしますがそれはたまたま運が良かっただけで、たった1つの大負けでゲームオーバー。FXというのは損切りができない者は絶対に勝てないようにできているんです。その点、バイ&ホールドしてればほぼ勝てる株式のなんと精神的に楽なことか!


 バフェットは言っています。「ゆっくりお金持ちになりたい人なんていない」

 なんと味わい深い名言なのでしょう。人というのは最善の道を示されても、近道を選びたくなる生き物なのですね。真実に気づいた時には、残された時間は少ないのです。

企業情報を読み解け!バフェット流日本株必勝法 永久保有銘柄を見抜く18のポイント [ 大原浩 ]

 

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